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腱板損傷・断裂のリハビリについて【整形外科】


断裂した腱板の解剖学的治癒が非常に困難であることが知られている腱板損傷・断裂。
そのなかで、理学療法士がリハビリでどんな目的・方法で改善していくか?
今回は腱板損傷・断裂のリハビリについての紹介となる記事になります!

青年

リハビリがどんなことをするか想像がつかなくて怖い・・・

社会人男性

どんな目的でリハビリをするのかを知りたいな・・・

社会人女性

手術したあとにリハビリって必要あるのかしら・・・?

などなどのような疑問・悩みの解消になれば良いと思います。
また、人体について興味のある方もぜひ参考に読んでいただければ幸いです!

理学療子

腱板損傷・断裂について興味のある方はこちらの記事も参考にどうぞ

目次

基本的な考え方を保存治療の目的

序文でもボソッと言いましたが、断裂した腱板の治癒は非常に困難と言われています。
ですが、だからといって何もしないわけではありません!
主に目的としてあげられるのは下記の内容となります。

  1. 痛みの緩和
  2. 固まった肩の改善・予防
  3. 筋機能維持・向上
  4. 日常生活動作の確保

これらのポイントを各項目で紹介していきましょう!

痛みの緩和

急性期の場合は逆にリハビリによって悪化させてしまう場合がありますが、安静時でも痛みがマシになってきたら緩和の方向で進めていくのが特徴です。
急性期において気を付けていくことは、良くない姿勢や過剰な肩周囲筋の緊張です。
この場合に強く動かすと逆に痛みを悪化させる可能性があります。
そのため、リハビリでは日常生活での腕を上げる動作などは出来る限り避けるように説明することが基本ですね。

固まった肩の改善・予防

腱板損傷・断裂の治療では初期は安静にしているのが基本ですが、その後肩の動きが芳しくない状態になることが多いです。
そのため、痛みの緩和がされたころに肩関節の動きを取り戻す目的で可動域訓練を行います。
良好な関節の可動域を取り戻すのは肩甲上腕関節だけでなく、胸鎖関節・肩鎖関節・肩甲胸郭関節も含めた上での肩関節の動きを引き出していくのがポイントですね。

筋機能維持・向上

肩における筋肉の機能維持・向上とは、腱板筋群がしっかり活動していて上腕骨を正しく方向を導いていけるかがポイントです。

肩甲骨と上腕骨の動きが正しく行われているのか?
動きが一方に偏っていないか?
途中で痛みが出て変な上げ方をしていないか?

などのような所を踏まえながら筋肉の維持・向上をしていくのが目的となります。
そのために、筋肉の強化や使い方などを学んでいく必要があるのです。
特に肩関節全体の安定化を高めるためには腱板筋群の向上は欠かせません。

日常生活動作の確保

肩関節機能を向上させるには筋力トレーニングは大事ですが、結局生活に良い影響を与えないと意味がありませんね。
そのため、筋力強化の訓練だけではなく動作指導も合わせてリハビリを行っていきます。

上への手を伸ばし方はどうなっているのか?
姿勢はどうなっているのか?
重い物を持ち上げる動作はどうしているのか?

などを聞き、もしくは再現してもらって分析をして原因を突き止めていくのが目的です。
各動作による間違った方法を修正したり、新しい動きを取り入れてもらったりして生活に対してのアプローチをしていくのもリハビリにとって必要なこととなります。

手術における考え方とリハビリの経過

手術における考え方としてあるのは

腱板の再断裂予防
早期での肩関節の可動域・筋力の回復

この2つが要点となるのが特徴です。
この2つをしっかり押さえておくためにリハビリがどのように立ち回っていくのかを紹介します!

手術前のリハビリ

手術前のリハビリでは可能な限り肩の柔軟性を維持していくのが大事です。
肩甲骨の動きの柔軟性の維持、肩甲上腕関節の変性の予防、損傷していない筋肉の筋力維持など
様々なことを手術後に低下しないように考えながらリハビリしていくのが特徴です。

また、術後に三角巾のような装具を用いる予定がある場合は、装具の着脱の練習も兼ねたりなど色々なことを事前に練習して手術後のリハビリを円滑に進められるようにしていくのがポイントとなります。

手術後のリハビリ

手術後のリハビリが行えるのは術後すぐであり、2日目から開始できます。
リハビリ期間が3ヶ月というなかで肩関節の可動域をほぼ正常に回復させなければなりせんので、痛みのほうが多少残っていても運動は開始されるのです。
ですが、だからといって痛みを強く出しながらリハビリを行いません。
痛みが出来る限り悪影響を及ぼさない範囲でリハビリを行っていくのが術後のリハビリの特徴です。

最初のリハビリとしては本人には力を入れてもらわない状態で肩の運動を理学療法士が行い、可動域を保っていくのがポイントです。
それがおよそ2日目から行われます。
この時点ではどちらかというとリラクゼーション目的のリハビリとなり、無理のない範囲の肩の運動を続けていくことになります。
4週間前後では自分の運動が可能になるので、手伝ってもらいつつ運動を行い、その後は肩甲胸郭関節の運動も取り入れていくようになります。

3ヶ月ほどになってくると、ようやくチューブなどの抵抗運動に耐えられるほどの回復が見込まれ、筋力強化を本格的に行うことが可能です。
このように、長期間かけてじっくり時間をかけてリハビリを行う必要があるのが術後リハビリの特徴といって良いでしょう。

参考文献

監修/奈良勲,編者/吉尾雅春.標準理学療法学 専門分野 運動療法学 各論 第2版.医学書院.2007.46-49P
編者/嶋田智明,大峯三郎,立花孝,実践Mook理学療法プラクティス肩関節運動機能障害 何を考え、どう対処するか.文光堂.2012.93P
編集/井原秀俊,加藤浩,木藤伸宏.多関節運動連鎖からみた変形性関節症の保存療法-刷新的理学療法-.全日本病院出版会.2010.114-115P

【結論】保存・手術後によって方針や経過は異なる!

佳吾

お疲れ様でした!
最後まで読んでいただきありがとうございます!

理学療子

治療法によって少し方針が変わるんですね。特に術後ではしっかり色々踏まえて行わないといけなさそうで大変ですね。

佳吾

手術前から術後のことを想定したリハビリが必要なのは確かでしょう。
そして、日常生活への復帰してもらうのが共通ゴールだとは思いますので目標の変化は異なると思います。

理学療子

短い目標を重ねてゴールを目指すんですね!

佳吾

というわけで今回はここまで!
お疲れ様でした!

理学療子

また次回お会いしましょう!

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