腱板損傷・断裂の治療、手術について


変性を基盤として中高齢者に多く発症する疾患、腱板断裂。
今回は腱板損傷・断裂の主な治療内容や手術方法について解説していきたいと思います!

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父が腱板断裂とかになったんだけどどんなことをしているか気になるわ・・・

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肩に手術って行うの?

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治療が決まったけどどんなのやるか不安だわ・・・

などなどのような疑問・悩みの解消になれば良いと思います。
また、人体について興味のある方もぜひ参考に読んでいただければ幸いです!

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腱板損傷・断裂について興味のある方はこちらの記事も参考にどうぞ!

目次

腱板損傷・断裂の治療

腱板を傷つけた際に行う方法はなにも手術だけではありません。
そんな腱板損傷・断裂の治療方法について簡単に紹介しましょう!

安静や薬などで行う保存治療

腱板が損傷しているが、まだ傷だけで筋肉がつながっている状態の時に行うのがこの保存治療。
保存治療にはいくつか方法があります。
まず、保存治療に当てはまる要素としてあるのが

  • 事故などの要因がない断裂
  • 手術したくない高齢者
  • 活発ではない生活をしている人
  • 損傷しているけど筋力が変わらない人
  • 1か月くらいで改善傾向を示すもの

となります。
事故などの強いストレスによって大きく切れた腱板では手術の可能性が高くなりますが、通常の生活をしている中ではそうそう切れないかとは考えられるでしょう。
基本的にはスポーツ選手など以外の負担の掛からない仕事やスポーツをしていない方はこちらの保存治療に当てはまりますね。

治療法については、痛みが強い場合に三角巾による安静と鎮痛剤によって筋肉の緊張を除いていくのが目的になります。
夜間痛などの痛みの度合いによっては局所麻酔薬やヒアルロン酸注射を関節内や肩峰下に注入することも可能です。
また理学療法も対象で、リハビリ全体の目的としては痛みの軽減と肩関節機能の改善を図るのが目標となることが多いでしょう。

重症例や治療に抵抗のある人のための手術療法

先ほども話したように、完全に断裂した症例や、どうしても治療に抵抗のある人には手術を行うケースも存在します。
手術療法では逆に比較的若い人での事故などによる外傷性断裂が当てはまります。

スポーツによる急激なストレスだったり、転落事故などの強いダメージだったりなど

上記のような要因だと早期の手術になることが高いです。

一度切れてしまった腱板の筋肉の再生は期待できなく、だからこそ手術にてつなげたりすることによって機能を再獲得するように患者さんにも促していくのです。
スポーツ選手や若年層の外傷では復帰を早く促したいので手術する可能性も高く、早い方が機能獲得も難渋しづらいからだとは思います。
まあ、最終的な方針は医師が決めるので、目的・目標に関しては担当の医師に聞くのをおすすめします。

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必ず医師に相談してコミュニケーションを図りながら話を進めましょう!!

参考文献

監修/千住秀明,編集/中山彰一.-理学療法学テキストⅦ-運動器疾患の理学療法.九州神陵文庫.2010.25P
監修/奈良勲,編者/吉尾雅春.標準理学療法学 専門分野 運動療法学 各論 第2版.医学書院.2007.46P
編者/嶋田智明,大峯三郎,立花孝,実践Mook理学療法プラクティス肩関節運動機能障害 何を考え、どう対処するか.文光堂.2012.133P
編集/三上真弘,石田暉.リハビリテーション医学テキスト(改訂第2版).南江堂.2006.223-224P
監修/青木隆明,執筆/林典雄.改訂第2版 運動療法のための機能解剖学的触診技術 上肢.メジカルビュー社.2012.167P
監修/内田淳正,編集/中村利孝,松野丈夫,井樋栄二,馬場久敏.標準整形外科学 第11版.医学書院.2011.419-420P

腱板損傷・断裂で行う手術法

手術には種類がありますが、その中でも下記の2種類を紹介します。

肩峰下除圧術

肩峰の下を3-5センチ切り、腱板との衝突を防ぐ術式です。

腱板断裂で最も多いのは棘上筋の断裂ですが、この棘上筋を損傷すると肩を横に広げた際に肩峰とぶつかってしまうのが特徴でもあります。
そのため、肩峰にぶつからないようにすることで棘上筋や組織の負担を減らしていくのがこの手術の目的となります。

腱板修復術

腱板断裂端を上腕骨の大結節に作製した溝に糸やアンカーで固定する術式です。
直視下、鏡視下などの種類には分かれますが、基本的に上記での手術が中心となります。

三角筋への傷も少なくでき、術後における痛みも比較的軽いので早い段階から肩関節の機能回復が見込めるのが特徴です。

キャプション

編者/嶋田智明,大峯三郎,立花孝,実践Mook理学療法プラクティス肩関節運動機能障害 何を考え、どう対処するか.文光堂.2012.133P
編集/井原秀俊,加藤浩,木藤伸宏.多関節運動連鎖からみた変形性関節症の保存療法-刷新的理学療法-.全日本病院出版会.2010.114P
編著/整形外科リハビリテーション学会.改訂第2版 関節機能解剖学に基づく整形外科運動療法ナビゲーションー上肢・体幹.メジカルビュー社.2014.38P

【結論】損傷・断裂の重症度によって方針は転換する!

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お疲れ様でした!
最後まで読んでいただきありがとうございます!

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肩に負担が掛からないように三角巾を付けたり工夫が色々あるんですね!

佳吾のアイコン画像佳吾

そうですね。
ただ、やはり吊っていても痛い場合なら経過を診ながら手術も考慮しています。
自然治癒の見込みが薄い場合は特にかなと。

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なるほど!

佳吾のアイコン画像佳吾

それでは今回はここまで!
お疲れ様でした!

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また次回お会いしましょう!

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