腱板損傷の病態と症状について【整形外科】


中高齢者における肩の代表的な疾患の一つ、腱板損傷。
今回はこの腱板損傷についての病態や症状について簡単に紹介したいと思います。

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腱板が傷ついているって病院で言われたけどどういうことかしら・・・

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腱板損傷の勉強したいけどいまいち分からない

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腱板損傷になったらどうなるんだろう・・・

などのような疑問・悩みの解消をしていく記事となっております。
また、人体について興味のある方もぜひ参考にどうぞ!

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腱板について知りたい方はこちらの記事も参考にどうぞ!

目次

腱板損傷の概要

診断・評価

腱板損傷は中年・高齢者にとって代表的な疾患で、40歳代以降に多く、加齢によって変性していった腱板に外力が加わることにより生じます。
若い人の場合でも強く肩を打ったり、転んだり、ぶつかったりした際などにも起こりうる疾患です。
痛みなど特に症状がない方でもMRIを撮影してみると60歳以上の高齢者の54%は腱板の傷が、いわゆる断裂が存在したと報告されています。
また、腱板断裂の場合は筋肉の連続性が絶たれた状態を指していて、一部もしくは全部が切れているものをこのように呼びます。

このように、中高齢者だけではなく、事故や衝突などのような思いがけない出来事でも腱板は損傷してしまう弱い部分なのです。

監修/奈良勲,編者/吉尾雅春.標準理学療法学 専門分野 運動療法学 各論 第2版.医学書院.2007.45P
編者/嶋田智明,大峯三郎,立花孝,実践Mook理学療法プラクティス肩関節運動機能障害 何を考え、どう対処するか.文光堂.2012.133P
編集/三上真弘,石田暉.リハビリテーション医学テキスト(改訂第2版).南江堂.2006.223P
監修/内田淳正,編集/中村利孝,松野丈夫,井樋栄二,馬場久敏.標準整形外科学 第11版.医学書院.2011.417P
編著/整形外科リハビリテーション学会.改訂第2版 関節機能解剖学に基づく整形外科運動療法ナビゲーションー上肢・体幹.メジカルビュー社.2014.38P

腱板損傷の病態

五十肩

腱板損傷の原因となる病態、これは皆さんにも生じている可能性があるよくある問題です。

  • 肩の血流が乏しい
  • 腱板組織や関節包などが組織学的に弱い
  • 腕全体の負担により絶えず張力を受けている

上記のような要因によって腱板損傷は起こりやすく、特に影響を受けるのが加齢によって変性してきた高齢者なのです。
五十肩と症状は似ていますが、原因が腱板損傷のほうが明らかなのでやはり異なってきます。
腱板は肩を動かす際にほとんどすべての運動に関与し、圧迫されたり、牽引されたり、摩擦されたりなどのストレスを絶え間なく受け続けています。
特に棘上筋は上腕骨の大結節という部分付近がもろく、非常にストレスを受ける環境となっているため、腱板損傷・断裂においての好発部位なのです。

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上腕骨などの骨について知りたい方はこちらの記事も参考にどうぞ!

このように、腱板損傷の病態では脆弱性が露呈するような内容が多く、使い過ぎによって生じる疾患とも言えます。
また、工事現場などでの事故では特に多く、転落や重い物を降ろしたりした際に損傷・断裂してしまう方が多いので十分な注意が必要でしょう!

監修/奈良勲,編者/吉尾雅春.標準理学療法学 専門分野 運動療法学 各論 第2版.医学書院.2007.45P
編者/嶋田智明,大峯三郎,立花孝,実践Mook理学療法プラクティス肩関節運動機能障害 何を考え、どう対処するか.文光堂.2012.77,133P
編集/三上真弘,石田暉.リハビリテーション医学テキスト(改訂第2版).南江堂.2006.223P
監修/内田淳正,編集/中村利孝,松野丈夫,井樋栄二,馬場久敏.標準整形外科学 第11版.医学書院.2011.418P

腱板損傷の症状

腱板損傷の症状として多いのが痛みそのものです。
腱板損傷の急性期は特に肩の安静時の痛み、運動時の痛み、夜間の強い痛みなどさまざまな場面で出現します。
これにより、痛みが原因で腕を上げられなくなくなったりしてしまうのです。

また、腱板損傷することで肩も上がらなくなってしまいます。
いわゆる可動域制限というものなのですが、これは筋肉の接続が不十分であるため、筋肉が骨を引っ張りきれないのが特徴的な疾患です。

慢性期においては、機能障害としての筋力低下や関節自体の柔軟性低下が起き、物理的に痛み以外の原因で肩の動かす範囲が狭くなります。
これにより、筋肉自体の萎縮、特に棘上筋や棘下筋に出現してくることが多いです。
これらを基点として、食事の手を伸ばす動作・整髪作業・着替え・トイレ動作・お風呂の動作など様々な場面で障害をもたらすことが多いと思います。
最終的にはデスクワークや運搬作業などといった肩を中心に行う仕事も続けるのが困難になり、仕事に就くのが難しくなるケースも否めません。

このように、腱板損傷は痛みから始まり、可動域制限、生活・仕事への支障へと発展していってしまいます。

監修/奈良勲,編者/吉尾雅春.標準理学療法学 専門分野 運動療法学 各論 第2版.医学書院.2007.45-46P
編者/嶋田智明,大峯三郎,立花孝,実践Mook理学療法プラクティス肩関節運動機能障害 何を考え、どう対処するか.文光堂.2012.133P
編集/三上真弘,石田暉.リハビリテーション医学テキスト(改訂第2版).南江堂.2006.223P
監修/内田淳正,編集/中村利孝,松野丈夫,井樋栄二,馬場久敏.標準整形外科学 第11版.医学書院.2011.418-419P
監修/千住秀明,編集/中山彰一.-理学療法学テキストⅦ-運動器疾患の理学療法.九州神陵文庫.2010.22-23P
著者/信原克哉.肩ーその機能と臨床第4版.医学書院.2012.101P

【結論】腱板損傷になると腕が上がらなくなる!

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お疲れ様でした!最後まで読んでいただきありがとうございます!

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五十肩とはまた原因が違うのが腱板損傷の特徴ですね!

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腱板損傷は五十肩とは違って原因が明らかなのが特徴ですね。
また、痛みや症状も限定的なため分かりやすいと思います。

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私も肩を使いすぎないようにしっかり鍛えたり、運動の仕方を学ばないと!

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それでは今回はここまで!お疲れ様でした!

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また次回お会いしましょう!

腱板損傷の病態と症状についての参考文献一覧

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