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【ライフシフト】100年ライフによる長寿化で問われる人生設計【要約・感想】


100年生きられるようになった現代をどう人生設計していくか?

それを考えさせられるのがこの本、『ライフシフト-100年時代の人生戦略』です。

2020年現在では35万部を売り上げている本書で、全世代の必読書とも書かれている人気の本。

「10年に1冊」の生き方本とも謳われているこの本を2回読破したのでその感想と要約をここに記します。

読みやすさ

評価 :4/5。

気づきの多さ

評価 :5/5。

価格の安さ

評価 :2.5/5。
目次

ライフシフトを出版した著者・訳者の紹介

ライフシフトの出版にあたって、三人の著者・訳者が関わっています。

リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット、池村千秋の三人がどんな実績や経歴を持っているのかをここでは紹介したいと思います。

人材論・組織論の世界的権威、リンダ・グラットン

リンダ・グラットン
引用元:https://president.jp/articles/-/20884

ロンドンビジネススクール教授であり、人材論・組織論の世界的権威、それがリンダ・グラットンです。

リンダ・グラットンはビジネス分野だけでなく、リバプール大学にて心理学の博士号も取得している仕事にとても情熱的なお方です。

2年に1度発表される世界で最も権威ある経営思想家ランキング「Thinker50」では2003年以降、毎回ランキング入りを果たしているというそれだけ先進的な思想を持ち、先見の明がある人なのです。

様々な思想家ランキングでは世界のトップ15位以内に入ることも多く、安定した実績をたたき出していると言ってもよいでしょう。

ビジネス賞大賞も受賞しており、『ワーク・シフト』や『未来企業』などの書籍は20以上の言語に翻訳されているくらい人気の本を出版し続けています。ちなみに私は読んだことありません(笑)

まさに非の打ちどころのない偉い人ですね!

ロンドンビジネススクール経営学教授、アンドリュー・スコット

アンドリュー・スコット
引用元:https://toyokeizai.net/articles/-/300078

研究機関やカレッジのフェローも務める、ロンドンビジネススクール経営学教授、アンドリュー・スコットです。

アンドリュー・スコットは教授だけでなく、前副学長も務めていたこともある優秀な先生です。2020年現在では不明ですが、2005年にモーリシャス(イギリス連邦加盟国の1つ)大統領の経済アドバイザーや、マクロ経済を中心に主要な関心を持つ大変実績があり、知識豊富な方です。

ビジネス書・経済書の翻訳を多く手掛けた、池村千秋

翻訳

リンダ・グラットンの前作『ワーク・シフト』の翻訳を手掛けた中の人、池村千秋さんです。

この方は『ワーク・シフト』の他にも、『MBAが会社を滅ぼす』や『なぜ人と組織は変わらないのか』など、さまざまなビジネス書・経済書を翻訳している方です。

実際、経済などに疎い私でもこの本は、読んでても複雑な解釈はほとんどなく、概念的なものも伝わってきやすかったです。

翻訳も相まって日本でも『ライフシフト』が売れたんだなーっと感じました。

理学療子

ここから本の内容に少しずつ触れていきますね!

なぜ、100年ライフなのか?

なぜ、100年という超高齢化までの人生を基準にするのか?基準を知りたいですよね?

それは、世界全体での平均寿命の上昇が理由と本書には書かれています。詳しい内容は長くなってしまいますので割愛しますが、1960年代以降に生まれた世代は92-104歳という幅で人生を送ることになるからです。

自分が、もしくはあなたがこの100歳まで生きていくことを前提にどうすべきか?それを問いかけるのがこの本、『ライフシフト』の真髄だと私は考えます。

100年という長寿の恩恵を活かすためには・・・

長生き

この本を読んで私は『どうすれば長生きをできるか?』から『どの様に100年を生きたいか?』という風に考えが変化したことに気づきました。寿命なんて自分には結局分からないし、考えてもキリがなかったんですよね。

でもどの様にということは目標として考えることができます!

そして、何がそのためには必要ということも・・・

それは障害を通じて「変身」を続ける覚悟でした。じっくり時間を取って様々なキャリアを検討することです。

社会に出て働き始めると、どこかで人間は安定を求めて変化を嫌がるようになりますが、今後必要なのはフレキシブルにかつ大胆にといった方向転換ということです。

日本では今後定年も伸びていくかもしれないですし、その時に現在の仕事一本で続けていられるのか?

それを考えて行動することが大切となります。

では良い人生と必要な投資は何でしょうか?

次の項目でそれを紹介していきましょう!

100年良い人生と必要な投資

良い人生

100年良い人生を歩んでいくためには何が必要なのか?

変化が当たり前になってくる未来において、ただ苦しく長生きしないために自分に何を行えばよいのかを考えておくのが大切です。

そのために必要な自分への投資は下記のようなものでした。

  • 新しい役割に合わせて自分のアイデンティティを変えるための投資
  • 新しいライフスタイルを築くための投資
  • 新しいスキルを身に付けるための投資

となります。

逆に行う必要がないものは

  • ゲームなどでの受け身の遊びによる時間の浪費
  • ソファでゴロゴロしている
  • 色々な勉強をしない

などが当てはまります。

今後、自分をよりよくするために必要になるのが自己投資です。

自分のキャリアの幅を広げるために本職以外の勉強をしたり、趣味の領域を地域貢献まで昇華させたりなど、今後自分のためになることを行っていくことが100年ライフを充実させうるコツとなるように私は捉えました。

100年生きるために必要な考え方

100年も生きれば考え方は変わるだろうと自分も思いましたが、多分そのころには手遅れなんでしょうね・・・

人間変わろうと思わなければ変わらないです。

100年を前提に生きるのであれば、ものの考えかたを大きく方向転換し、将来を見通す必要があります。

それくらいしないと人というのは変われないかと。

新しい知識・思考様式・視点・人的ネットワークを形成することでようやく変化がみられるということは社会を通して百も承知でした。

でも、それはあくまで闇雲な方法でしかあらず、

自分がどのような人間か?

価値観をどのように人生に反映させたいか?

までは考えきれていませんでした。

『ライフシフト』で学んだのは「自分の人生をどのように計画していくのか?」でした。

100年良い人生のための仕事の未来

仕事には、AIに任せられるような仕事もあれば、接客のように柔軟な対応を要求されるような仕事までさまざまあります。

しかし、今後テクノロジーが進んでいくことで考えられるのは、ロボットでもできる仕事はロボットにやらせるということです。

そのなかでも工場での部品作りなど生産技術などは影響を喰らいかねません。

では、人間しかできない能力とはなんでしょうか?

人間にしかできないこと

人間にしかできないこと

さて、ロボットにできないことは何でしょうか?

ロボットには知識や方法を完璧にはできても出来ないことがあります。

それはコミュニケーション能力です。

コミュニケーション能力は人間や動物といった生物ならではの能力でもあり、特に感情を重視した内容の仕事にはロボットには今のところ不向きとなりますね。

ただ、論理的にできるだけでなく、感情をくみ取ったうえでのコミュニケーションは人間ならではだと思うので、介護や医療などの人と接する、もしくは動物と接する職業は長年生きていくと私は考えます。

生涯を通じての覚悟

覚悟

皆さんは突然会社が破産して路頭に迷ったりしたらどうしますか?

長年仕事をしていたら同じ会社にずっといられるとも限りません。

そのため、新しい分野への挑戦を試みたり、教育機関で新しく勉強をしてみたりなどして柔軟に方向転換できるようにする覚悟が今後は必要です。

そのため、皆さんも将来の選択肢を増やすためにも様々なことにトライするように心がけたいと思いました。

人生における覚悟・・・

私もまだまだ足りていないのかもしれませんね・・・?

お金は本当に大事なのか?

「お金が無きゃ何もできないよ?」

もう私は何回も耳にタコができるくらい聞かされてきました(笑)

お金って本当に大事なんでしょうか?

結論、お金は大事です(笑)

しかし、お金のために何かを犠牲にしなければならないというのは何か違うと私はこの本を通じてより明確になりました。

その理由が下記の内容です!

お金は重要。でも目的じゃない!

お金

お金は確かに大事です!お金がなければ食事もできないし、裸で外を歩くことになります。

ですが、ほとんどの人はそのお金自体を目的にしているかという疑問をライフシフトでは明らかにしています。

大半は、友人とのコミュニケーションだったり、家族との暖かい生活を送れるようにだったり、もっとレベルの高いスキルや知識を身に付けるために講義やセミナーに参加したりなどといったものを対象に行動しませんか?

そうです。

お金はあくまで手段であって、その先には見えないものに対して無意識にみんなお金を使っているのです。

ということは金銭は最重要事項として上がることは少ないと思います。

では、何が大切なのか?それを次の項目で紹介します。

無形資産のないがしろは厳禁!

無形資産

こういった、家族・健康・知識や技術といった見えないけれど人生では大切なものを無形資産とライフシフトでは呼んでいます。

有形資産といわれるお金やマイホーム、車などはもちろん精神的充実を満たしてくれますが、そこに拍車をかけるのが無形の資産ということです。

無形の資産があるから、人的ネットワークが構築されキャリアにも影響が出るし、知識や技術があるからお金を稼ぐ力が向上するということは言うまでもありません。

そのため、有形資産だけでなく無形資産とのバランスを取って人生を送ることが非常に大切だと本書では述べていました。

私としても、お金が無ければ生きていけないのは理解できますが、その土台となったのはやはり人間関係ですし、知識や技術も色々な人から継いできたものなのでお金だけでは語れないと考えました。

絆という言葉はあまり好きではないのですが、そういった人間関係や健康、スキルは本当に大切だと身に染みて感じられるところですね・・・

無形資産の三大要素

要素
理学療子

とは言っても、無形の資産ってどれが資産なんでしょうか?

さて、ここで語られるのは資産の種類です。

無形の資産には3つの資産があるとライフシフトでも述べていますが、この資産について簡単に紹介します。

生産性資産

仕事での生産性を高めるために必要な資産です。

この資産に当てはまるのは、評判やスキル、知識などのように間接的に仕事に影響を与えるようなものを指します。

評判は特に意外だと思いますが、評判が悪ければ腕がどれだけ良いといわれても行きたいとまではおもいませんよね?

このように、生産性に影響がでる資産を生産性資産とライフシフトでは呼びます。

活力資産

一言でいえば健康はここに当てはまります。

活力資産は肉体的・精神的に健康であることで得られる資産です。

体を壊したら仕事や家族はどうなるでしょう?

精神を病んだら人生どうなるでしょうか?

このように、身体の健康や精神の充実性が満たされることも資産であるとライフシフトでも説明してました。

健康はやはり大事なんですね!

変身資産

一番聞きなれない資産がこれ、変身資産です。

この変身資産は、新しい分野に挑戦したり、選択肢を広げられるための行動ができているかを試算として扱ったものです。

変わろう変わろうと口では言いつつも、テレビを見たりゴロゴロしたりしていませんか?

そうです。

何かしらの行動を起こせているかがこの変身資産の特徴となります。

  • 自分を知り、どれくらい将来の可能性を見いだせていますか?
  • 新しい人間関係に加わろうとしていますか?
  • 考えるだけでなく、行動していますか?

上記のようなことが出来るようにならなければ変身資産は身に付きません。

おそらく私の中では、これが一番他の資産よりも築くのが難しいんじゃないかと感じています。

だって、変化には痛みが付き物で、それがストレスでみんな変化を嫌いますからね!

でも、すごい重要なんです!

100年ライフで現れる3つのステージ

上記の資産の話を通じた上で100年ライフにあたって、ライフシフトでは3つのステージが現れると言っています。

それがこれから紹介するエクスプローラー、インディペンデント・プロデューサー、ポートフォリオ・ワーカーです

エクスプローラー

エクスプローラー

エクスプローラーは旅などのように刺激を受けることで新しい自分の発見ができるタイプです。

100年と生きるともなると変化や変身は付き物ですが、新しい自分の発見や新しい価値観を見出すにはて来ているのがエクスプローラーの特徴となります。

ただ、やはり安定はしないのでお金や一定のスキルを得ることは苦手で、どうしても生産性資産を高めるのには向かないと私は考えます。

その代わり、社会的ストレスはかからないので活力資産は変化せず、変身資産を重視して高められるのはメリットかなという感じです。

インディペンデント・プロデューサー

インディペンデント・プロデューサー

フリーランスという言葉はこのためにあるのでは?と思ってしまうのが、このインディペンデント・プロデューサー。

インディペンデント・プロデューサーは職を探すのではなく、自分の職を生み出していく人を指しています。

組織に雇われず、独立した立場で生産的な行動を起こしていくのが特徴です。

なので、お金やマイホームといった有形資産はほぼ度外視といってもよいでしょう。

エクスプローラーと同じように身軽なタイプなため、一つのビジネスに腰を落ち着けることが少なく、色々な観点から社会貢献をしていくのでフリーランスの敏腕プロデューサーといえます。

ポートフォリオ・ワーカー

ポートフォリオ・ワーカー

異なる職種を同時並行でこなしていくのがポートフォリオ・ワーカーです。

これってダブルワークや副業とは別なのかな?とも考えてしまいますよね?

でも、だいたい副業やダブルワークというとどうしても現在の自分のスキルに関係ある仕事を行いがちです。

しかし、ポートフォリオ・ワーカーは全く異なる職種と同時並行で行うため、ただの副業とはまた変わってくるのがポイントです。

たとえば、私の場合は理学療法士の傍ら、医療関係のブログを書いていますが、これを例えば不動産やFPといった全く別の職種としても働けばポートフォリオ・ワーカーになります。

このように、異なる種類の活動を行うのが特徴です。

理学療子

理学療法士という仕事が気になるかたはこちらの記事も参考にどうぞ!

【結論】ライフシフトはあなたの人生設計をつくる本!

さて、最後となりますが、ライフシフトの要約と感想はいかがでしたでしょうか?

かなり浅く、そして簡潔にまとめたつもりです。

私の感想としてはこの本を読んで自分のモヤモヤしていたものが気づきとともに言語化できてよかったと感じています。

なんとも言えない漠然とした考えはありましたが、ライフシフトのおかげで自分が何を・どのように行動して・何を人生でしていきたいかという自分軸が少しずつできあがりつつあるなと考えています。

皆さんはどうでしたか?

ライフシフト。人生100年時代をどう生きましょう?

あなたの人生をしっかり設計するためにも一度読んでみてはいかがでしょうか?

現在はマンガ版のライフシフトも出て、活字が苦手な人でも読めるようになっているのでぜひ下のリンクから興味があれば覗いて手に取っていただければよいと思います!

ここ最近では、一番考えさせられたなーうつ病中でもピッタリ(笑)

それではまた!お疲れ様でした!

リンダ・グラットン

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