今回のテーマも膝についてです!
膝のことについて大体の内容は出てきましたが次は何ですか?
なかなか聞かない組織ですよね。これもスポーツが多かったりしますね。
今回はそんなに長くはならないと思いますのでよろしくお願いします。
半月板の構造について
さて、半月板のまず構造とどこに存在するかという話からしていきましょう。
半月板は膝関節の内部に存在し、内側と外側に分けられ、それぞれ三日月形になっており、すねの骨である脛骨の関節面にくっついており、この関節面の半分以上を覆って乗っています。
画像の方向からは薄い座布団のように見えますが、実際は半月板の外側は厚く、中央につれて薄くなってきます。これは大腿骨顆が脛骨に対してフィットし適合させるためであり、浅い座部を形成するためなのです。
ではこの半月板、どんな組織で構築されているかというと、骨ではなく、靭帯でもありません。
半月板は線維性軟骨というもので構成されており、皆さんの知っているあの軟骨のことを表します。軟骨なので骨よりは柔らかいのですがこの軟骨という仕組みが膝にとって機能を果たすのがこのあとの機能の話になります。
この軟骨で出来ている半月板は脛骨にくっついていますが膝の動きとともに若干の動き、ずれを生じます。脛骨に完全にくっついているわけではないのです。
じゃあどういう風にくっついているのかというと、筋肉・靭帯・関節包により強固に脛骨関節面と結合させられているからなので半月板自身が脛骨にくっついているわけではありません。
逆にいうと、だから半月板は若干の可動性があるので、この動きがでるかでないかで膝の負担も変わってくるです。
もし、筋肉や靭帯が接続されていなかったら半月板は可動性が多すぎて膝関節に対する機能が損なわれてしまいますね。
半月板の機能について
さて、半月板の機能について説明していきたいと思います。さきほどでは半月板は三日月状で少し弾力がある軟骨で、筋肉や靭帯、関節包によって安定させて大腿骨顆に対してフィットすると話しましたね?
半月板はこれらの条件があることで大腿脛骨関節にかかる関節圧迫のストレスの減少、運動中の関節安定化、関節軟骨の潤滑、摩擦の減少、膝の関節包内の運動誘導が可能になります。
半月板には衝撃吸収材としての役割(ショックアブソーバーとも呼ばれます)を担いますが、これは関節の面積を約3倍にすることで関節自体の軟骨にかかる圧力を減少させることが目的になります。
なぜこのようなことが可能なのかといいますと、膝関節にかかる全負荷の約半分を半月板は支持していますが、大腿骨が脛骨関節面に接触する際に負荷がかかるごとに半月は圧縮されます。
このときに半月は圧縮されますが、この関節に加わった衝撃は外側の厚い部分に逃がすのです。半月板の真ん中に加わった衝撃はそのままであった場合、圧迫ストレスを逃がしきれません。これは半月の真ん中の部分に物理的な力に対して反応するセンサーが存在しており、半月に加わる圧力の度合いを認識して半月板の調整をすることができます。
そのため、半月板の厚い部分へ衝撃を流すことで関節への圧縮ストレスを軽減させるのが半月板の主な機能になります。
では膝が曲がったり、伸びたりした時には半月板はどうなるでしょうか?
それは膝の運動方向により半月板もそれぞれの方向に移動します。
膝関節が曲がれば半月板は後方に、伸びれば前方に動き、大腿骨の移動方向と一致して付着する靭帯や筋肉の影響として機能するともいわれています。
ちなみに半月板が無くなったときはどうなるんですか?
半月板が無くなったときは脛骨大腿関節の適合が悪くなるのと、非常に小さい面積でしか接触できないので骨に加わる圧力も集中してしまいます。
そうすると膝の寿命は短くなるでしょうね。
内側半月と外側半月
さきほどは半月板の全体的な機能について説明しました。半月板は内側と外側に分かれていますが、それぞれの特徴も多少異なっているため分けて説明していきたいと思います。
内側半月の特徴
内側半月の特徴としては、卵型もしくはC字型の形で存在しており前方から後方まで全長にわたって関節包に付着します。
主な特徴としては外側半月板より直径が大きく、内側側副靭帯と付着しているために外側半月板よりも強くくっついているのが特徴で、負荷の50%を担う重要な役となります。その反面、内側半月板は脛骨の縁まで固定がされており強固なため運動性に乏しいことがデメリットとなり、結合が強いがゆえに外側半月板より可動性が少ないため内側半月板のほうが運動時などで擦れて傷ついてしまうことがあります。
そんな可動性が少ない内側半月板が負荷から免れるためには脛骨が内にねじれる(内旋)ことでストレスが軽減されます。逆に脛骨が外にねじれる(外旋)と最も強くずれ動き、無理に引っ張られてストレスが増えてしまいます。
でも具体的に内側半月板が損傷するのってどんな時ですか?
外側半月板の特徴との差が知りたいですねー
外側半月の特徴
外側半月の特徴は、内側半月板と違って前方のおおよそ半分が関節包と付着していますが後方は連結していません。そして環状またはO字型になっており外縁は外側部の関節包のみと付着しています。
また、脛骨高原を覆っている面積は内側半月板より大きくできていて脛骨関節面の中心は強固に連結されています。ですが関節のふちの部分は柔軟性に優れた組織によりくっついているため運動性は高く出来ています。
このことから外側半月板は内側半月板よりも可動範囲が大きく、膝の屈伸時に前後の移動距離が大きいのです。半月板全体の特徴として関節の適合性を高めることが含まれていましたが、外側半月板は、本来大腿骨顆と脛骨外側顆の両者の凸同士の関係を打ち消すため、接触面積を増加させるうえで大切な部分になります。
まとめ
今回はいつもより短い内容でしたがいかがでしたでしょうか?
半月板が損傷すると関節自体にも変化を起こすことも理解しました!
また半月板をちゃんと機能させるために靭帯や筋肉たちも協力して結合させていることで成り立っています。
筋肉であろうと半月板であろうと、いずれかが機能しなくなった場合は連鎖して機能しなくなってしまいます。
療子さんすごい良いこと言いましたね!!
私もちゃんと学習していくんですよ!
というわけで今回はここまで!次回はどんな内容の予定ですか?
どんな症状があり、どんなことがきっかけで症状がでるか原因などについて説明していきたいと思います。
膝の変形は皆さんが気になる内容のところですねー
女性の方は特に気になるかもしれませんね!
それではお疲れ様でした!また次回会いましょう!
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