股関節・骨盤の安定性を得るのに必要な筋肉、中殿筋。
今回は中殿筋の解剖と機能について簡単に紹介したいと思います!
などなどのような悩みや疑問を解消するための記事となっております。
中殿筋って何だろう?
股関節にどう関わるの?
どんな形をしているの?
様々な疑問があると思いますが、それぞれを確認していいければ良いと思います!
股関節の他の筋肉について知りたい方はこちらの記事も参考にどうぞ!
股関節外転という運動について
股関節外転とは、足を真横に広げていく運動のことを指します。
カニ歩きだったり、サイドステップなどで行うような運動であり、横移動や横に対する衝撃を防ぐために必要な動きとなります。
この股関節外転は日常生活では意識することは少ないですが、実は頻繁に行われており、その役割を大きく果たすのがこのあと紹介する中殿筋となるのです。
股関節外転は歩く際や階段を下りる際にも働いており、骨盤と股関節の安定性にも関連してきます。
そのことも踏まえて中殿筋を確認していきましょう!
中殿筋
中殿筋はお尻の筋肉である大殿筋より深いところに存在する筋肉です。
骨盤のやや後面から発生し、最終的にはももの骨である大腿骨の大転子というところに付着して終わります。
大殿筋よりは小さく、小殿筋より大きいから間をとって中殿筋と名付けたのでしょうね。
そんな中殿筋は大腿骨の付け根となる大腿骨頭によって前後の線維に分かれています。
そのため、中殿筋でも前部線維と後部線維に分かれているため作用も若干異なってくるのです。
中殿筋の作用は以下の通り、
- 中殿筋前部線維→股関節を外転させる、股関節を曲げる、股関節を内側にひねる
- 中殿筋後部線維→股関節を外転させる、股関節を後方に反らす、股関節を外側にひねる
となります。
これらが働くときはどんな時かというと、日常生活では骨盤を支える際に重要となります。
中殿筋は股関節の外転筋として有名ではありますが、どちらかというと片足で立ったりする際の骨盤が傾かないようにコントロールする役割があります。
つまり、中殿筋は浮かせた足側の骨盤を引き上げるように働き、骨盤を水平にして片足立ちのバランスをとる機能があるのです。
それだけ?と思う方も多いとは思いますが、実際はかなり重要な役割を果たしていて、中殿筋が無ければキレイな歩行は成立しないのです。
お尻を横にフリフリと無意識的に歩いてしまい、股関節に負担をかけてしまいます。
そのため、股関節の負担を減らすためにも中殿筋という筋肉は必要となるのです。
股関節・骨盤の安定性には中殿筋は重要な役割をするんですね!
【結論】中殿筋は小さいけど股関節と骨盤に安定をもたらす筋肉!
お疲れ様でした!
中殿筋の大切さが少しでも分かればよいなと考えながら書きましたがいかがでしたか?
大殿筋よりは小さいのに股関節には重要な筋肉なんですね!中殿筋は!
そうですね!
中殿筋はリハビリでも股関節を安定させる際にはよく鍛えられる筋肉です。
健常者や患者さんでも大切な筋肉の1つとして有名ですね。
股関節を長く大切にするためにも中殿筋は鍛えておくべきに考えられるのは理解できました!
それではみなさんお疲れ様でした!
また次回の記事でお会いしましょう!
参考文献
著者/日野原重明.系統看護学講座専門基礎Ⅰ人体の構造と機能[Ⅰ]解剖生理学第6版.医学書院.2004.95P
編著/工藤慎太郎.運動器疾患の「なぜ?」がわかる臨床解剖学.医学書院.2014.112P
監修/青木隆明,執筆/林典雄.改訂第2版 運動療法のための機能解剖学的触診技術 下肢・体幹.メジカルビュー社.2013.154P
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