さて、横隔膜に関して紹介を簡単にしていきます。
皆さんは横隔膜についてどんなイメージを持っていますか?
しゃっくりの時には横隔膜の痙攣とも言います。でもこの横隔膜って何をしているんでしょうかね?
- 横隔膜の構造と機能がざっくりと分かる
- 腰との関係が分かる
- イメージができる
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ドーム状の形をした横隔膜の解剖
横隔膜は上記の画像の様に円蓋状となっており、ドーム状の形をした厚い筋と腱の組織になっています。
横隔膜という名前が付きますが、この由来としてはお腹と胸の空洞を分ける境界となって分離させることから言われています。
横隔膜の膨らんだドーム状の膨らんだ部分は胸腔底と言い、胸の空洞の底の部分にあたります。逆にくぼんだ下の面はお腹の空洞、つまり腹腔の天井の役割になります。
では、どのように横隔膜は体にくっついているのでしょう?
横隔膜の起こる部分は胸腹壁という胸骨・肋骨・腰椎で、そこから上に向かって腱中心という盛り上がった中央部分に存在する結合組織に止まります。
このようにして丈夫なテントのような作りをすることで胸腔と腹腔を分離し、境を作ってくれているのです。
また、余談ではありますが横隔膜はところどころ裂けており、食道や大動脈、大静脈を通して分断しないような構造をしているのが特徴です。
横隔膜は呼吸によって腰に関与する
横隔膜はただ膜として張られているだけでなく、ちゃんとした筋肉の働きをしてくれます。
特に呼吸の際に重要な働きをして、お腹の内臓とお腹周りの筋肉が呼吸に影響させていくのが横隔膜です。
では、どのように横隔膜は動いているのか?
それは息を吸っている時と吐いている時で変化します。
息を吸っていくと胸は大きく広がっていきますが、この時横隔膜は腱中心へ引っ張られて下降し、ドーム状の形が逆さまになります。そして、息を吐くと引っ張られた腱中心は戻ってドーム状の形へと戻ります。
横隔膜は息を吸うのに最も効率が良く、吸息活動の70~80%を担う筋肉です。この横隔膜の下降により腹腔内容の圧縮・腹腔内の圧力の上昇によって抵抗されます。
つまり、息を吸うと下がる横隔膜を腹筋や背筋などによってお腹の内臓がつぶされないように押し返してくれるのです。
この腹筋・背筋によってお腹周囲を押し返してあげると同時にお腹の中の圧が高まることで内臓を守るとともに背骨、腰の安定性にも関与してきます。
背骨、腰の安定性として横隔膜は天井部分での役割を担い、横隔膜が腹圧を上方へ逃がさないように抑えてくれるのが特徴です。
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結論:腹圧を維持して腰を守るのに横隔膜は必須!
横隔膜について簡単に紹介しましたがどうでしょうか?
ただ、この横隔膜がないと腹圧が入らなくなるのも事実ですね。
- 横隔膜は呼吸時(特に息を吸うとき)に上下に動く
- 呼吸機能がメインだが、腹圧を上昇させることにも関与
- あくまで腹圧を構成する一部である
横隔膜のポイントとして覚えてもらえれば幸いです!
お疲れ様でした!
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