今回は靭帯について話していきたいと思います。
今回もサポートしていきたいと思います!
靭帯は身体の至るところに存在してます。その中でも膝の靭帯について注目していきましょう。
サッカーとかバスケとかバレーとかで痛そうにしてますよねー
じゃあまずは靭帯そのものについて知っていきましょう!
靭帯について
さて、膝の靭帯の話をするまえにまず靭帯について理解していきましょう。
靭帯とは2個の骨の間、つまり関節をつなぐひも状の組織のことをいいます。靭帯は筋肉とは違い伸び縮みはほとんど無く、自らの意志で動かしたりなどは出来ないものです。
この関節をつなぐ靭帯は、関節の動きが過剰にならないように抑えたり、動く方向とは別の方向にずれないように制限をかけて動きを誘導しする働きがあります。
膝関節の場合は主に前後方向に動きます。ですが、歩いたり走ったりする際に関節がずれたり、骨が不安定でガクガクだと歩きにくかったり、走りづらいですよね?
膝においては左右のずれを抑えたり、すねの骨である脛骨が前後に出っ張らないように抑えています。
つまり、靭帯の役割としては関節の動きを安定、関節がずれないように抑える役目が主になります。
靭帯損傷により手術とかリハビリに集中するとか報告だけで・・・
関節がずれないようにということはケガをすると緩んじゃうってことですよね?
それはちょっと・・・痛そうです・・・
膝の靭帯の種類について
靭帯は基本的に関節がずれないように全方向から守られています。そのなかでも
側面の靭帯・・・外側側副靭帯、内側側副靭帯 前後の靭帯・・・前十字靭帯、後十字靭帯 その他の靭帯・・・膝蓋靭帯、外側膝蓋支帯、内側膝蓋支帯 |
これらの靭帯を各々説明していきたいと思います。
側面の靭帯について
膝関節の側面の靭帯には2つあり、外側側副靭帯、内側側副靭帯と呼びます。それぞれの特徴について分けて見ていきましょう!
外側側副靭帯
外側側副靭帯は細いひも状で鉛筆の太さを持ち、丸く筒状の形をして大腿骨の外側上顆から斜め後方下へと流れてゆき腓骨頭に付きます。
腓骨は脛骨に寄り添う外側の骨でしたね?皆様覚えていますか?
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外側側副靭帯の特徴としては、外側から膝関節を補強することで不安定性を抑制してくれます。
ではどんな時に抑えてくれるのかというと、主に膝がO脚のような形になったとき、つまり足が内に反ったときが一番働いてくれます。外側側副靭帯は前方から後方へと走っているのでその走行上から足が内に反った時、膝が完全に伸びきったとき、脛骨が外にひねった時に靭帯が緊張して制限を掛けます。
外側側副靭帯は触ることができます。あぐらをかいてもらえれば分かるのですが、この腓骨頭から大腿骨の外側上顆にかけて触ればコリコリとする感じがあるので機会があれば試しに触ってみてください。
このように外側側副靭帯はあぐらのように外側に膝関節が追いやられそうになったときに緊張し、大きな制動力をかけて膝がずれないように働くのです。
内側側副靭帯
内側側副靭帯は、外側側副靭帯と違い三角形でひらぺったい扁平な形をしており、大腿骨の内側上顆から脛骨の内側顆にかけて斜め前方に走行し内側と後ろ側の縁に幅広く付着します。
また、内側側副靭帯は内側半月という膝関節のクッションとつながっており癒着しています。他にも薄筋、半腱様筋、縫工筋に覆われているのと同時に半膜様筋腱の一部の上を内側側副靭帯が横切ります。
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内側側副靭帯は、外側側副靭帯とは逆に内側を補強するので主に内股のような姿勢を膝がとった時に緊張し制限をかけます。そのため膝が外側に反らないように不安定性を防止する主要な靭帯となるという報告もあります。
基本的に内側側副靭帯は外側に反らないように、膝が伸びた時、脛骨が外にひねられた時に発揮します。
また、内側側副靭帯は約2倍の負荷に耐えることが可能であり、靭帯の繊維も長いのでとても強く出来ています。そのため膝関節が完全に伸びた状態から膝が直角90°まではストレスに耐えられるのです。
前後の膝の靭帯について
膝の前後の靭帯には、十字靭帯というものがあります。この十字靭帯は膝関節内で大腿骨と脛骨を結んでおり、2つの靭帯が十字の様に交わっていることからそう呼ばれるようになりました。その2つの靭帯が前十字靭帯と後十字靭帯になります。
この十字靭帯は膝のひねりが入ったときの運動時の関節面において接触保持に役立ち、安定性と可動性の両方に影響を及ぼします。
前十字靭帯
前十字靭帯は、大腿骨外側顆の顆間窩面後ろから始まり斜め前方内側に走り脛骨顆間隆起に付着します。
前十字靭帯の特徴は脛骨の前方への滑りだしを防ぎます。大腿骨の後方から脛骨の前方に引っ掛けるように存在しているためから前方へのずれを予防するのですが、それ以外の機能として膝関節を伸ばした際に最も緊張し膝関節が反らないように防止します。
後十字靭帯
後十字靭帯は前十字靭帯よりも強力な靭帯であり、大腿骨内側顆の外側から始まり斜め後ろ外側に走って脛骨の後顆間区の外側に付きます。
後十字靭帯は強力ゆえに膝関節の安定化における複雑な役割や、多方向にたいする制御機能を有しています。そんな後十字靭帯が主に担うのは脛骨の後方への逸脱を防ぎます。
スクワットでの速いしゃがみ込み、膝関節を部分的に曲げた状態でのジャンプ着地などの大腿骨が前方に大きく滑るような場合に抑えます。
その他の靭帯
おおむねの靭帯は上記の靭帯が主役になりますが、最初に紹介した膝蓋靭帯というものもあります。
これは靭帯といっても正式な靭帯ではなく大腿四頭筋の腱になる部分で、ここが膝にとっては重要になってきます。
膝蓋靭帯
膝蓋靭帯は大腿四頭筋腱の続きであり、膝蓋骨の下部から始まって脛骨粗面に付く強靭な繊維です。
膝蓋骨の先端である膝蓋骨尖と脛骨粗面の間に張られるため大腿四頭筋の力をお皿である膝蓋骨に介して脛骨へと伝える伝達装置になります。これは非常に強靭な繊維の束であるためでもあり、膝を伸ばすように力を入れると固くなるのを感じます。そのため膝下に膝蓋靭帯が浮き上がってくるのを確認できます。
内側膝蓋支帯
内側広筋へと続く繊維をそう呼び、内側広筋から始まり膝蓋骨を介さず脛骨内側上端につきます。膝蓋靭帯の内側を沿って行き内側側副靭帯の前で脛骨に終わります。
特徴としては膝蓋骨を内側方向にとどめ、外側に逸脱しないように緊張させます。
外側膝蓋支帯
外側広筋へと続く線維をそう呼び、外側広筋から始まり膝蓋骨を介さず脛骨外側上端に付きます。
特徴としても内側膝蓋支帯と似ており、また逆の仕組みを持ちます。外側膝蓋支帯は外側から膝蓋骨を抑え外側に逸脱しないように緊張させて膝蓋骨を誘導します。
まとめ
膝ってこんなに色んな方向から安定されてるんですねー
靭帯があるから適切に足を動かせるのも納得ですよね?
むむむ、なかなか奥深いです・・・
前回に比べて説明が少なくなってますが色々情報が増えたら記載していこうと思いますのでよろしくお願いいたします!
半月板だけなんでそんなに長ったらしい説明にはならないと思います。
それでは次回にまた会いましょう!ではでは!
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